毒殺百録     定価:2,000円

原書:James E. Keirans
「Poison And Poisoners in the Mysteries of John Dickson Carr」

イギリスのCADSから出版されていた小冊子を、翻訳して単行本にしました。
原書は、ディクスン・カーの作中に記されている毒殺事件に関係した毒薬・殺人犯・犠牲者を網羅したもので、その他、カーが調べ上げた実在の毒殺者や犠牲者について、Keirans氏がまとめたものです。アルファベット順に、これらの事項が並べられたものですが、日本語にするにあたり五十音順にしました。

作者のKeirans氏は、アメリカ・ジョージア・サザーン大学の生物学教授で、寄生生物の研究所所長です。特にダニの標本では、世界最大のコレクションを保有する国立ダニ収蔵館の館長でもあります。

(本文より)
”それでは、---えへん--- 毒殺の芸術的な技について議論でもすることにしよう。其の事が、御主達にヒントにでもなるじゃろう。” ギデオン・フェル博士  (緑のカプセル)

アガサ・クリスティは、お気に入りの凶器として、毒を最も好んで使っていたミステリー作家であると言われています。しかし、私はこれから述べるこの本の中で、ジョン・ディクスン・カーも、(クリスティにかわりないほど)毒の使用について熟知していることを表明しようと思っています。そして、カーは、自分の作品の中で、驚くほど多くのバリエーションを産み出しているのです。(ケイランス)

(本文「ア」の項目より)
アイルランド街の毒殺事件 Irishtown poisoning business
ミノック警部補とギルバート・ビートゥン地方検事が、犯罪に関係した偽看護婦を捕らえたニューオーリンズの事件。(死の館の謎)

悪魔聖杯  Devil's Grail
神秘的に人々を毒殺したガルチーニ・デラ・トレビアによってデザインされた二つの取ってのある盃。ボルジア家の家族の内、2人が毒殺されました。そして、アレキサンダーY世ローマ教皇は、盃から毒を飲んで死にました。(短編”死者を飲むかのように”単行本(カー短編全集4)に収録)

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(原書)
Poison And Poisoners in the Mysteries of John Dickson Carr

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書評紹介:ミステリマガジンNo.572 2003年10月
132ページ「チェックリスト&レビュー」 南波 雅氏

カーの著作に記された毒に絡んだ記述を詳細に分析した事典

「2行ですが、ミステリマガジンにも紹介されました。」