第二次世界大戦以前の大正から昭和初期にかけて、紹介された海外作品の翻訳書籍を集めたものです。


第一書房発行:全5巻 昭和6年9月17日初版1000部
昭和6年10月20日2版500部
佐々木直次郎翻訳の革装1000部限定本で出版されましたが、好評だったのでしょうか、500部の追加を行っているようです。
ポオの小説集として刊行されたなかでも、秀逸のクオリティの全集。
B6版サイズと小柄ながら、ポオ愛好家には歓迎された全集です。
第一巻:「軽気球虚報」 昭和6年9月17日初版1000部
昭和6年10月20日2版500部
第二巻:「群集の人」 昭和6年11月20日初版
第三巻:「偸まれた手紙」 昭和7年5月15日初版
第四巻:「妖精の島」 昭和7年11月15日初版
第五巻:「黒猫」 昭和8年7月18日初版
改造社発行: 昭和4年4月3日発行
江戸川乱歩翻訳とされてますが、実際には名義がしの一冊。
文庫本サイズの「世界大衆文学全集」のなかの一冊。

博文館発行: 大正14年1月10日発行
吉田 両耳訳
ポオ作品紹介の本としては、初期の部類の一冊。
表題作他12編、合計13作品が収蔵されている。

一心社発行: 昭和8年8月30日2版
桜井 邦雄訳
コナン・ドイル作品ですが、恐怖小説のカテゴリー。ホームズ物ではありません。表紙、奥付には、桜井邦雄訳としてりますが、本文巻頭には、
コナン・ドイル原作、佐久良 清訳となっている謎の表示。
おそらくは、佐久良氏が翻訳者で、名義は桜井氏としたのではないかと思われます。
表紙の絵が、気に入っています。作者が不明。
森下雨村:責任、江戸川乱歩:監修
松野一夫:装丁


フィルポッツ作、井上良夫訳
昭和10年10月20日発行
これ以上ない組み合わせのスタッフィングで企画開始された全集の第一巻。
本書は、乱歩随筆「鬼の言葉」にも、彼の西洋作品再読の切欠となったとして紹介されている名作。
箱のデザインが、当時洋風デザインをしたら第一人者といわれる松野一夫。裏には別紙の手紙部分を貼るという懲り方を残します。

アガサ・クリスティ作、延原謙訳
昭和10年12月30日発行
全集第二巻。
キモノの様なガウンをまとった女性を配しているデザインが秀逸。
ストーリーは、あの「オリエント急行」です。題名も苦労した和訳が付けられ、関係者の力の入れようが理解できる作品です。

ロナルド・ノックス作、井上良夫訳
昭和11年3月10日発行
全集第五巻。
本全集は、全30巻の大作となる予定でしたが、わずか5巻の発行で終了してしまい、甚だ残念です。手元に揃っているのはこれまでの3作品。
ミルンの「赤い家の怪事件」、メースンの「矢の家」が、あります。

柳香書院・世界探偵名作全集
新潮社

ヴァン・ダイン作、延原謙訳
昭和8年10月15日発行
松野一夫氏デザインの函と表紙が秀逸な一冊。
本書は、新潮社からの刊行です。


黒白書房
E・C・ベントリ作、延原謙訳
昭和10年7月25日発行、昭和10年8月1日3版
いったい何部の刷数だったのだろう。7日間で3版とは。
萩原星文館・英米探偵小説新傑作選集
松野装丁
松野装丁
松野装丁
松野装丁
松野装丁


萩原星文館
S.S.ヴァンダイン作、伴大矩訳
昭和11年6月25日発行
函と表紙のデザインを揃えているのが、本シリーズのデザイン的な特徴の様です。

萩原星文館
J・ディクスン・カア作、伴大矩訳
昭和11年7月25日発行
日本公論社版シリーズ


エラリイ・クヰーン作、川井蕃訳
昭和9年9月25日発行
エラリイ・クヰーン作、伴大矩訳
昭和9年7月23日発行

アガサクリスティ作、東福寺武訳
昭和12年6月25日発行