

ロンドン・セントジェームズ劇場で上演された劇台本。舞台設定も、島の海岸線を遠くに見下ろすバルコニーに向かうフランス窓が大きくしつらえられた、極めてシンプルなものとなって、密度の濃い演出が期待される感じを受けるものです。
脚本の一冊なので、当然会話(せりふ)による内容だけとなっていますが、見事に集中してクリスティの問題作が演劇として再現されています。

そして誰もいなくなった
上記台本の翻訳版。苦労して会話を翻訳されており、読みやすい一冊に仕上がっていると思います。

AND THEN THERE WERE NONE
映像となった一作。ルネ・クレール作品は、モノクロの抑えた画面によって、上演者の台詞回しと表情が効果的に強調されていて、高い完成度を示しています。
このVideoは、アメリカの本屋で見つけて購入したため字幕サービスは無いのですが、十分ストーリー展開が味わえるのは、作品の出来栄えなのでしょう。以前、岩波映画館で翻訳版を見た記憶があり、それ以来さがしていたので、本屋で目にした時は即買いでした。
購入してから時も経っていますので、連絡が可能かは不明ですが、参考までにパッケージに書かれている製作会社を記します。
Video Communications, Inc.
6535 E. Skelly Drive, Tulsa, OK 74145
918-622-6460

AND THEN THERE WERE NONE
DVD9 9254
MADACY ENTERTAINMENT
渋い好みのルネ・クレール作品がDVD化されていた。
クパティーノ(サンノゼ)のFry'sで見つけることが出来たのは、2003年10月。
DVD版には、配給当時のニュース映画(第二次大戦)が何本かはいっている他、本作品のポスターのスチル映像がおまけとして入っていました。とにかく、本作品が保存性のいいDVDメディアになっていたことが嬉しい。
ジャケットの販売会社情報を以下に記します。
MADACY ENTERTAINMENT GROUP, INC.
P.O.Box 1445, St. Laurent, Canada H4L 4Z1

そして誰もいなくなった
DVD 97分 モノクロ JDV-3006
灯台下暗し。日本語スーパー付き版が有ったのでした。
探す方向が全然ぶれていたわけです。なんと、洋書を探すツールのインターネットショッピングでヒットしたんですね。それも、
Amazonで。いやあお恥ずかしい。
発売元は、ジュネス企画。4800円でした。洋版の7倍の値段!
同社のホームページは以下のアドレスです。
www.jk-cinema.com
これで岩波映画館の体験したシーンが目の前に展開されることになったわけです。感慨深い。
本作品は、ルネクレールが第二次大戦の戦火を避けてアメリカに渡った時に撮影した4作品のうちの一つだそうで、原作に最も忠実なシーンを再現しているという評価が高い。
1945年公開作品。20世紀フォックス。